立林町(読み)たてばやしまち

日本歴史地名大系 「立林町」の解説

立林町
たてばやしまち

[現在地名]能代市西通にしどおり

出戸でと町に続く。越後屋太郎右衛門・越前屋久右衛門の砂留普請所として置かれ、のちに人家が増えて、南に新屋敷本しんやしきもと町が置かれる。

享保一三年(一七二八)能代町絵図(能代市役所蔵)に「立林」とあり、「代邑聞見録」に立林町は正徳年間(一七一一―一六)の成立、越前屋久右衛門・越後屋太郎右衛門の支配とある。同絵図に農家風の屋根形が描かれ、そこから南へ抜けると男鹿おが街道となっている。文化年間(一八〇四―一八)の能代町絵図(県立秋田図書館蔵)によると、出戸町に続いて道幅七間の道路の両側屋敷が並ぶが、立林町の記載はなく、南の新屋敷本町と合体したものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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