能代町絵図(読み)のしろまちえず

日本歴史地名大系 「能代町絵図」の解説

能代町絵図
のしろまちえず

一七〇×一一〇センチ

成立 享保一三年 能代市蔵

解説 享保七年に山王社地東端から畠町南端にかけての町境が決定され、同一〇年に大森山頂から東へ直線を引いて大内田村との境が決定し、さらに同一三年に給人屋敷・足軽屋敷の間数調が行われた際に成立した町絵図寺社地を白く、侍町は黒く彩色。寺社地・侍屋敷とも屋敷間数を記す。各町に町名を記し、町人の住むところは町屋と記す。絵図の裏には侍屋敷の住人変遷が張紙で示される。なお享保七年の町境の決定の時、山方小杢と中田五兵衛の差紙下の地域と後谷地砂留村との出入を記録した絵図があるが、絵図裏面に検使済の文言が書かれ、表面の絵図が見にくくなっている。


能代町絵図
のしろまちえず

三六〇×一八〇センチ

成立 推定文化年間 県立秋田図書館蔵

解説 寛政一二年以降に成立した下代住居の盤若町およびそれ以降に成立した下代住居の新屋敷本町・新屋敷中町が記され、そこの記名がとくに大きいところから、それら新しい町の成立に伴って作製された絵図か。寺社・給人の名が記され、屋敷間数も入っている。各町名の記載のほか通りの長さ・幅の記載があり、要所小路名も入っていて、町の細部を知ることができる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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