立根村(読み)たつこんむら

日本歴史地名大系 「立根村」の解説

立根村
たつこんむら

[現在地名]大船渡市立根町

日頃市ひころいち村の南東南西流する立根川沿いにあり、南は田茂山たもやま村。川沿いに南東越喜来おきらい(現気仙郡三陸町)へ浜街道が通る。村域は南北に長く、南部のみに平坦部がみられる農山村浜田はまだ(現陸前高田市)日高ひだか城主金氏の裔治部少輔為国は、永禄元年(一五五八)九月次男為吉とともに当村に住したという(「金氏系図」金野文書)。当地の金野仁兵衛家に伝わる寛永一五年(一六三八)の先祖知行之写には、立根村は田畑三五貫文・川八貫文・山林五二貫文で計九五貫文とあり、これは葛西氏の朱印の地であると記す。正保郷帳に村名がみえ、田三九貫七〇七文・畑二七貫一四六文、ほかに新田九三〇文、松山と注記される。宝永二年(一七〇五)人数改によれば人数八六四、鉄砲数一八(気仙史料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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