立麝香草(読み)たちじゃこうそう

精選版 日本国語大辞典 「立麝香草」の意味・読み・例文・類語

たち‐じゃこうそう‥ジャカウサウ【立麝香草】

  1. 〘 名詞 〙 シソ科の常緑小低木。ヨーロッパ原産で、文久年間(一八六一‐六四)に渡来し、各地で栽培される。茎は高さ一〇~三〇センチメートルになり、よく分枝し全体に白毛を密布し芳香がある。葉は線形または卵状楕円形で対生し、縁はそりかえる。花は淡紅紫色の唇形花で枝の先端穂状につく。全株から香油をとる。きだちひゃくりこう。チームそう。タイム。〔日本植物名彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「立麝香草」の解説

立麝香草 (タチジャコウソウ)

学名Thymus vulgaris
植物。シソ科の常録小低木,薬用植物

立麝香草 (タチジャコウソウ)

植物。シソ科の多年草。ジャコウソウの別称

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世界大百科事典(旧版)内の立麝香草の言及

【イブキジャコウソウ】より

… イブキジャコウソウ属Thymusは約35種があり,ヨーロッパ,アジア,アフリカに分布する。タチジャコウソウは高さ30cm内外になる草本状低木でヨーロッパに産し,葉にチモールthymol(C10H14O)を含み,香料のタイムを採るために栽培される。【村田 源】。…

【タイム】より

…イブキジャコウソウに類縁のあるシソ科の株だちとなる小低木(イラスト)。タチジャコウソウ,キダチヒャクリコウ(木立百里香)ともいう。代表的なハーブの一種で,古くからヨーロッパで知られ,とくにフランスなど地中海沿岸地域に多い。…

※「立麝香草」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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