日本歴史地名大系 「竜泉村」の解説 竜泉村りゆうせんむら 大阪府:富田林市竜泉村[現在地名]富田林市竜泉石川郡に属し、北は佐備(さび)村。北流する佐備川流域を含む丘陵地に位置し、西部に嶽(だけ)山(二七八メートル)がある。郷村帳類には竜泉寺(りゆうせんじ)村とも記される。村名は当地にある竜泉寺により、字高塚・草野(くさの)・岸の本(きしのもと)は「河内志」の「竜泉属邑三」をさすとも考えられる。北西部の佐備村との境に、元弘二年(一三三二)楠木正成が築いたと伝える陣山城跡がある(大阪府全志)。「略安宝集」(内閣文庫蔵大乗院文書)明徳五年(一三九四)六月一日条に、弘長二年(一二六二)沙汰次第の興福寺領として「河内国(中略)竜泉庄」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報