竜神山(読み)りゆうぜんさん

日本歴史地名大系 「竜神山」の解説

竜神山
りゆうぜんさん

上秋津かみあきづ上芳養かみはや稲成いなり町の境をなす山で、標高四九六メートル。竜前・竜仙とも記した(万代記)。東隣に標高五四九・二メートルの三星みつぼし山が連なる。山頂には湯河氏を城主とした竜神山城跡(東西二三間、南北一二間)と、大旱のときに雨乞祭を行う竜神社がある(続風土記)。同社の伝えによると、往時は修験者・僧侶など修行に登山するものがあったという。享保一〇年(一七二五)の田辺領在々神社改帳(田所文書)によれば、山の南隅にさきとうという弘法大師護摩行旧跡と伝える奇岩(広さ一六平方メートル、高さ二〇メートル余)があり、愛宕を祀っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の竜神山の言及

【両神山】より

…秩父多摩国立公園に属する。秩父古生層のケイ岩からなる鋸歯状の岩峰で,伊弉諾(いざなき),伊弉冉(いざなみ)の2神をまつるところからその名があるが,日本武尊がこの山を通行するのに8日かかったといわれることから八日見(ようかみ)山とも呼び,また山上に竜頭神社奥社があるため竜神山とも呼ばれる。奈良時代に役行者(えんのぎようじや)が開山したと伝えられ,江戸時代には修験者の道場であった。…

※「竜神山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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