三星(読み)みつぼし

精選版 日本国語大辞典 「三星」の意味・読み・例文・類語

みつ‐ぼし【三星】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 三つの星。また、そのような形のもの。
      1. [初出の実例]「面の内に、みつぼしあり」(出典:わらんべ草(1660)四)
    2. 紋所の名。三つの丸い星印を「品」の字の形に配して図案化したもの。
      1. [初出の実例]「亀甲・下濃の瓜(くゎ)の紋・連銭・三星(ミツボシ)・四目結・赤幡・水色・三𥻘、家々の紋画たる旗」(出典太平記(14C後)一七)
    3. レストラン、ホテルの格付けで、最高級のもの。フランスのミシュラン社発行の観光案内書に記されたところからいう。
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 二十八宿の一つ。参(しん)和名オリオン座の中核部に並列する三つの輝星。からすき星。参星。参宿。《 季語・冬 》 〔物類称呼(1775)〕
    2. [ 二 ] 江戸日本橋南詰、四日市にあったという薬屋。また、そこで売っていた薬。梅毒の特効薬として知られ、また、傷薬としても用いられた。三星膏。三星膏薬。
      1. [初出の実例]「其様な外科の療治を受やうより、不流膏か三星(みつホシ)がましであらふ」(出典:洒落本・風俗八色談(1756)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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