竜舞村(読み)りゆうまいむら

日本歴史地名大系 「竜舞村」の解説

竜舞村
りゆうまいむら

[現在地名]太田市竜舞

下小林しもこばやし村の東に位置し、東は八重笠やえがさ村および邑楽おうら石打いしうち(現邑楽町)に、西は新田につたうちしま村、南は邑楽上小泉かみこいずみ(現大泉町)、北は沖之郷おきのごうなどにそれぞれ接する。嘉暦三年(一三二八)四月八日の三善貞広寄進状案に添えられた弘願寺寺領注文案(長楽寺文書)に「同庄(佐貫庄)内料米保内名田畠并 」とみえる寮米りようまい保の遺称地。正保三年(一六四六)の年貢割付状(武藤文書)によれば高二千八五八石余、田一二〇町四反余・畑一七八町三反余。寛文郷帳では田方は旱損と注記され一千四〇八石余、畑方一千四五〇石余、館林藩領。「寛政重修諸家譜」「山田郡誌」などによれば、寛文五年(一六六五)一部が旗本向坂・前田・戸田・押田・柘植・山本領となり、同一〇年の年貢割付状(武藤文書)では館林藩領、高は一千六四八石余となっている。天和二年(一六八二)の分郷配当帳では高一千六九四石余分が旗本桜井・大岡・進・本多・大久保・小島領となり、元禄郷帳では高二千九〇六石余で旗本一六給。江戸後期の御改革組合村高帳では幕府領・本多領などの一六給で、家数一二五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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