人物埴輪(読み)じんぶつはにわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「人物埴輪」の意味・わかりやすい解説

人物埴輪
じんぶつはにわ

形象埴輪一つ職能集団楽人(がくじん)集団饗宴(きょうえん)集団、祭祀(さいし)集団などが表現されている。殉死代用とか葬列、殯(もがり)などと解釈されているが、首長権の継承式を表したものとする説が有力である。5世紀代に出現し、とくに6世紀の東国で発達した。

[橋本博文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の人物埴輪の言及

【形象埴輪】より

…その場合の形象埴輪とは,各種の人工物や自然物の形態をかたどった埴輪の意味である。さらにその対象によって細分すると,人工物をかたどったものに家形(いえがた)埴輪,器財埴輪があり,自然物をかたどったものに動物埴輪,人物埴輪がある。 形象埴輪の起源について,《日本書紀》には,垂仁天皇の時に野見宿禰(のみのすくね)が人馬および種々(くさぐさ)のものの形の埴輪を作って陵墓に立て,殉死に代えたことにはじまると記している。…

※「人物埴輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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