普及版 字通 「竭」の読み・字形・画数・意味
竭
14画
[字訓] つきる・ほろびる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は曷(かつ)。〔説文〕十下に「擧なり」とするがその意が明らかでなく、背負う意、竭尽の意とする説がある。立は位で儀礼の場所、曷は遏(あつ)・(けつ)・歇(けつ)の意を含む字であるから、一定の場所で十分に禁遏の呪儀を行う意であろう。ゆえに竭尽の意となる。〔礼記、礼運〕に「五行の動くや、(たが)ひして相ひ竭(つく)すなり」とは、その場所を侵して滅ぼすことをいう。多く竭尽の意に用いる。
[訓義]
1. つきる、ほろびる、やぶれる。
2. きわまる、ことごとく。
3. 渇と通じ、かれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕竭 ツキヌ・ツクス・カハク・ワタル・イタダク・スツ・ヤブル・コトゴトク
[熟語]
竭歓▶・竭極▶・竭蹶▶・竭涸▶・竭産▶・竭至▶・竭尽▶・竭誠▶・竭精▶・竭沢▶・竭智▶・竭能▶・竭憊▶・竭費▶・竭命▶・竭慮▶・竭力▶・竭論▶
[下接語]
匱竭・窮竭・虚竭・空竭・屈竭・傾竭・竭・枯竭・耗竭・困竭・神竭・水竭・衰竭・池竭・疲竭・貧竭・力竭・糧竭
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報