禁遏(読み)キンアツ

デジタル大辞泉 「禁遏」の意味・読み・例文・類語

きん‐あつ【禁×遏】

[名](スル)禁じてやめさせること。
「下劣なる嗜欲を―して」〈中村訳・西国立志編
[類語]禁止禁制禁断禁令禁圧厳禁無用法度はっと差し止め駄目だめ禁忌(―する)禁ずる取り締まる制する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「禁遏」の意味・読み・例文・類語

きん‐あつ【禁遏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「遏」はさえぎる、ふせぎとめる意 ) 禁じて止めること。押さえつけてやめさせること。禁止。
    1. [初出の実例]「宜更下知厳令禁遏」(出典類聚三代格一九・貞観四年(862)一二月一一日)
    2. 「かくして、下劣なる嗜欲を禁遏(〈注〉トドメ)して高大なる志願を達すべきなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐馬防伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「禁遏」の読み・字形・画数・意味

【禁遏】きんあつ

おしとどめる。唐・韓仏骨を論ずる表〕(も)し(ただ)ちに禁遏を加へず、寺をせば、必ず臂を斷ち身を臠(き)りて以て供を爲すらん。傷風敗俗、笑ひを四方に傳へん。

字通「禁」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android