竹玉(読み)たかだま

精選版 日本国語大辞典 「竹玉」の意味・読み・例文・類語

たか‐だま【竹玉】

〘名〙 細い竹を輪切りにして、緒を通したもの。一説に、竹につけた玉。神事に用いる。
万葉(8C後)三・三七九「竹玉(たかたま)を 繁(しじ)に貫き垂れ」

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デジタル大辞泉 「竹玉」の意味・読み・例文・類語

たか‐だま【竹玉】

細い竹を管玉くだたまのように輪切りにして、ひもで継ぎ合わせたもの。神事に用いる。一説に、竹につけた玉という。
が独り子の草枕旅にし行けば―をしじれ」〈・一七九〇〉

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世界大百科事典(旧版)内の竹玉の言及

【タケ(竹)】より

… 竹が呪具=祭器に用いられた例証は《万葉集》にもみえている。巻三の〈大伴坂上郎女,神を祭る歌〉に〈ひさかたの天の原より 生(あ)れ来る神の命(みこと) 奥山の賢木(さかき)の枝に 白香(しらか)つけ木綿(ゆう)とりつけて 斎瓮(いわいべ)を斎ひほりすゑ 竹玉(たかだま)を繁(しじ)に貫(ぬ)き垂り 鹿猪(しし)じもの膝折り伏せて 手弱女(たわやめ)の襲衣(おすい)取り懸け かくだにもわれは祈(こ)ひなむ 君に逢はじかも〉とある。ここに歌われている〈竹玉〉は,竹を短く切ってひもで貫いたもの,もしくは,玉籠の類であったろうが,いずれにしても,そこに神霊が宿ると信じられた。…

※「竹玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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