… 竹が呪具=祭器に用いられた例証は《万葉集》にもみえている。巻三の〈大伴坂上郎女,神を祭る歌〉に〈ひさかたの天の原より 生(あ)れ来る神の命(みこと) 奥山の賢木(さかき)の枝に 白香(しらか)つけ木綿(ゆう)とりつけて 斎瓮(いわいべ)を斎ひほりすゑ 竹玉(たかだま)を繁(しじ)に貫(ぬ)き垂り 鹿猪(しし)じもの膝折り伏せて 手弱女(たわやめ)の襲衣(おすい)取り懸け かくだにもわれは祈(こ)ひなむ 君に逢はじかも〉とある。ここに歌われている〈竹玉〉は,竹を短く切ってひもで貫いたもの,もしくは,玉籠の類であったろうが,いずれにしても,そこに神霊が宿ると信じられた。…
※「竹玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...