日本歴史地名大系 「笄島」の解説 笄島こうがいしま 千葉県:佐原市笄島[現在地名]佐原市笄島利根川支流の横利根川東岸に位置し、南は佐原新田。西岸の西代(につしろ)村(現茨城県東村)の枝村。明治一〇年代の二万分一迅速測図では、当地を含め横利根川両岸が西代村の村域となっており、明治二二年(一八八九)の町村制施行に伴って西代村が本新島(もとしんしま)村(一部は現同上)の大字になる際、笄島は分離して佐原町の大字となった。正徳四年(一七一四)の根郷五箇村谷地御定納記(伊能家文書)によると、文禄三年(一五九四)の開発といわれる西代村の枝村として「かうかい嶋」がみえ、根(ね)郷三ヵ村と西代村などとの争論の際の元和(一六一五―二四)の絵図に家数一五と記されていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by