日本歴史地名大系 「佐原町」の解説
佐原町
さわらまち
現佐原市域の利根川南岸沿い中央に位置する町場。同川支流の
しかし元禄(一六八八―一七〇四)の地方直しで仁井宿組は上宿組と同じく近藤領となり、元禄一三年頃の下総国各村級分では佐原村は高一千八三〇石余、旗本奥津・近藤・天方三氏の相給。元文四年(一七三九)利根川の流作場開発に伴い幕府領となったが、安永六年(一七七七)旗本津田領となる。元治元年(一八六四)常陸水戸藩で起きた天狗党の乱の鎮圧、および治安維持のため佐倉藩領となり幕末を迎えた(以上、伊能家文書など)。なお弘化二年(一八四五)の関東取締出役控帳では佐原村は津田領二千一六四石余と幕府領一千六六二石余(無民家持添)の相給となっているが、幕府領は佐原新田をさしている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報