普及版 字通 「笘」の読み・字形・画数・意味
笘
11画
[字訓] むち・ふだ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は占(せん)。〔説文〕五上に「竹を折りたる(むち)なり」とあり、笞(むち)をいう。また「潁川の人、小兒の書寫するを名づけて笘と爲す」とあり、書写に用いる書版をいう。〔左伝、昭十九年〕にみえる斉の陳書は字は子占。占はおそらく笘、書笘であろう。
[訓義]
1. むち。
2. たけのふだ。また(こ)という。
[語系]
笘tyip、帖thipは声近く、竹簡によるものを笘、布を用いるものを帖という。笘にまたsiamの声があり、その声は籤tsiamに近い。籤(せん)は笘の細小なるものをいう。箋tzianもこの系統の語であろう。
[下接語]
書笘・竹笘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報