笛吹童子(読み)ふえふきどうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笛吹童子」の解説

笛吹童子 ふえふきどうじ

北村寿夫の「新諸国物語・笛吹童子」の主人公。
本名は丹羽菊丸。室町時代の丹波満月城主の子で,笛の名手。兄の萩丸とともに明(中国)にわたっていたが,不吉な前兆を感じて帰国。城は野武士首領の手におち,父は自害していた。ふたりは苦難の末に父の仇(あだ)を討つ。昭和28年NHKラジオで放送,29年東映で映画化され,中村錦之助(万屋(よろずや)錦之介)が扮した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の笛吹童子の言及

【東映[株]】より

…不調であった現代劇も,1953年には反戦映画《ひめゆりの塔》(今井正監督)が大ヒットし,54年には2本立て興行を実施して,娯楽時代劇と現代劇,あるいは大作時代劇を組み合わせるなど,観客層の増大に成功した。とくに,児童観客層を狙った50分前後の中編による娯楽時代劇からは,NHKのラジオ番組の映画化《笛吹童子》(萩原遼監督,1954),《紅孔雀》(五部作,萩原遼監督,1954‐55)など,驚異的な大ヒットが生まれた。この中編もので,中村錦之助,東千代之介らが一躍スターとなり,千恵蔵,右太衛門を中心に若手スターと,さらに月形竜之介,大友柳太郎といった中堅スターを擁して,1950年代には他社の追随を許さない時代劇王国を形成した。…

※「笛吹童子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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