北村寿夫(読み)キタムラ ヒサオ

20世紀日本人名事典 「北村寿夫」の解説

北村 寿夫
キタムラ ヒサオ

昭和期の劇作家,児童文学作家,小説家



生年
明治28(1895)年1月8日

没年
昭和57(1982)年1月3日

出生地
東京市麴町区六番町(現・東京都千代田区)

本名
北村 寿雄(キタムラ ヒサオ)

学歴〔年〕
早稲田大学文学部英文科中退

主な受賞名〔年〕
NHK放送文化賞〔昭和32年〕

経歴
学生時代から小山内薫に師事し、「劇と評論」の同人となって戯曲を発表。一方、大正9年創刊の「童話」の常連寄稿者としても活躍。その後童話、戯曲、小説から離れ、昭和8年ごろから放送劇に取り組み、11年日本放送協会文芸部主事となり、草創期のラジオドラマの作・演出を手がけた。戦後は人気ラジオドラマ「向う三軒両隣り」の共作者の一人として活躍。また27年4月から5年間続いた「笛吹童子」「紅孔雀」などの人気ラジオ・ドラマ・シリーズ「新諸国物語」の作者として子供たちを熱狂させた。ほかの著書に、童話劇集「おもちゃ箱」「蝶々のお手紙」、童話劇「チョビ助物語」、「北村寿夫放送劇脚本集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北村寿夫」の解説

北村寿夫 きたむら-ひさお

1895-1982 昭和時代放送作家
明治28年1月8日生まれ。小山内(おさない)薫に師事し,「劇と評論」同人。昭和11年NHK文芸部主事。戦後の27年から「白鳥騎士」にはじまって5年つづいた放送劇「新諸国物語」シリーズをかき,子供の人気をあつめた。昭和57年1月3日死去。86歳。東京出身。早大中退。本名は寿雄。著作に「北村寿夫放送劇脚本集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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