笠田新田(読み)かさだしんでん

日本歴史地名大系 「笠田新田」の解説

笠田新田
かさだしんでん

[現在地名]員弁町笠田新田・坂東ばんどう

市之原いちのはら村の南方、員弁川支流の明智あけち川左岸にある。当村は慶安郷帳(明大刑博蔵)にはまだみえず、元禄郷帳に至って「両笠田村枝郷」として現れる。開発の時期は確実ではないが、当村の北に位置する笠田大溜が寛永年間(一六二四―四四)に築造されているので、これをさほど下らない時期と考えられる。文政一〇年(一八二七)の桑名領郷村案内帳によれば、家数八七、人数四一六、牛一五、馬三〇。「員弁雑志」に載せる天保九年(一八三八)の改では、家数八八、人数四五八となっている。また前記案内帳では、当村の免は六ツ八分で、一般の新田に比べてかなり高い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android