笠置季男(読み)カサギ スエオ

20世紀日本人名事典 「笠置季男」の解説

笠置 季男
カサギ スエオ

昭和期の彫刻家



生年
明治34(1901)年1月7日

没年
昭和42(1967)年9月28日

出生地
兵庫県姫路

学歴〔年〕
東京美術学校彫刻科〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
二科展二科賞(第18回)〔昭和6年〕

経歴
藤川勇造に師事、美校在学中の昭和2年第14回二科展で「首」が初入選、4年第16回展の「裸女立像」が樗牛賞を得た。6年の第18回展で「顔」「腰かけた裸婦」が二科賞となった。7年第19回展「立像」「M嬢の首」などで二科会友、11年第23回展の「少年工」「青年」「書見」で二科会員に推され、以後二科彫刻部の中心メンバーとして活躍した。セメントによる大作、幾何学的抽象作品が多く、調布市深大寺バラ園の「花の精」、蒲郡市庁舎前の「白鵬」などモニュマンもある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笠置季男」の解説

笠置季男 かさぎ-すえお

1901-1967 昭和時代の彫刻家。
明治34年1月7日生まれ。藤川勇造に師事し,昭和2年二科展で「首」が初入選。のち「裸女立像」で樗牛(ちょぎゅう)賞,「腰かけた裸婦」で二科賞を受賞。11年から二科会会員として彫刻部の中心となった。34年多摩美大教授。昭和42年9月28日死去。66歳。兵庫県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。作品はほかに「花の精」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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