第3世代コンピュータ(読み)だいさんせだいコンピュータ(その他表記)third generation computer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第3世代コンピュータ」の意味・わかりやすい解説

第3世代コンピュータ
だいさんせだいコンピュータ
third generation computer

コンピュータの主要素子として集積回路が組込まれた時代のコンピュータの総称。 1964年に IBMからシステム 360のシリーズが発表されたとき,アメリカでこの言葉が使われた。引続いてハネウエル社のH-200を中心とする 120~4200シリーズ,RCAの Spectra70シリーズ,バローズ社の 5000シリーズ,ユニバック社の 9000シリーズが発表されて,第3世代は確立した。この時代の特徴は,集積回路を使用したことにより,信頼度が一段と高まったこと,計算スピードが飛躍的に速まったことで,利用面での新しい展開が始った。第1はシリーズマシンとしての設計が可能になったことであり,第2にプログラム互換性生れ,第3に同時に多くの仕事量がこなせるタイムシェアリング思想が生れたことである。そのほかにもデータ通信が可能になるなど,新しい時代の幕あけとなった。なお,第1世代,第2世代,第4世代コンピュータの語は,アメリカで使われた第3世代コンピュータに対応して日本でつくられた言葉である。また 70年に IBM社がシステム 370を発表してサイクル時間がシステム 360の約5倍の性能になったので第 3.5世代に入ったともいわれた。

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