日本大百科全書(ニッポニカ) 「笹ヶ谷銅山」の意味・わかりやすい解説 笹ヶ谷銅山ささがたにどうざん 島根県南西端、鹿足(かのあし)郡津和野町内美(ないみ)の砥石(といし)山にあった銅鉱山。その開坑は古く弘安(こうあん)年間(1278~1288)といわれ、黄銅鉱、硫砒(りゅうひ)鉄鉱、閃亜鉛(せんあえん)鉱を産出した。江戸初期から幕府直轄領となり、大森銀山支配下として堀家が経営し、1933年(昭和8)まで操業した。以後は日本鉱業が経営したが1971年(昭和46)閉山。[野本晃史] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例