筑前国続風土記(読み)ちくぜんのくにぞくふどき

日本歴史地名大系 「筑前国続風土記」の解説

筑前国続風土記(続風土記)
ちくぜんのくにぞくふどき

三〇巻 貝原篤信(益軒)選定・貝原好古編録・竹田定直校正

成立 元禄一六年

写本 福岡県立図書館ほか

解説 貝原益軒が元禄元年に福岡藩の命を受けて編纂した筑前国の地誌。益軒が甥の好古とともに各郡を巡回し、好古が作成した草稿を、好古の没後、益軒と弟子の竹田定直が校正して元禄一六年に藩主献上した。益軒はその後も改訂を加え、宝永七年に献上。提要二巻、福岡・博多および一五郡の郡記二一巻、古城古戦場記五巻、土産考二巻からなる。竹田家所蔵本は竹田定直の校正本で、巻三一が拾遺として付されている。

活字本 明治四三年「益軒全集」巻之四(昭和四八年復刻)、「福岡県史資料」続第四輯。なお上記の続第四輯を原本として平成一三年に刊行された「増補筑前国続風土記」の巻末には、「筑前国続風土記」「筑前国続風土記附録」「筑前国続風土記拾遺」の総合索引が掲載される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報