精選版 日本国語大辞典 「箸向」の意味・読み・例文・類語 はし‐むかう‥むかふ【箸向】 枕 二本の箸(はし)が向かい合っているようにの意で、「弟(おと)」にかかる。[初出の実例]「父母が 成しのまにまに 箸向(はしむかふ) 弟の命は 朝露の 消やすき命」(出典:万葉集(8C後)九・一八〇四)箸向の補助注記かかり方については、向かい合って食事をする意からとも、端向かう意から、兄弟の片方についていうともいわれ、一説に、「はし」は「愛(は)し」の意、愛しく向かわれるの意とも。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例