朝露(読み)アサツユ

デジタル大辞泉 「朝露」の意味・読み・例文・類語

あさ‐つゆ【朝露】

朝、降りている露。消えやすいので、古くは、はかないもの、命などにたとえた。 秋》「―や膝より下の小松原几董
[類語]露霜雨露あめつゆ雨露うろ夜露白露しらつゆ白露はくろ下露上露結露甘露

ちょう‐ろ〔テウ‐〕【朝露】

朝方におりた露。あさつゆ。また、人生などのはかないことを、消えやすい朝の露にたとえていう語。「人生は朝露ごとし」「電光朝露

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精選版 日本国語大辞典 「朝露」の意味・読み・例文・類語

あさ‐つゆ【朝露】

  1. 〘 名詞 〙 朝、葉の上などに降りた露。また、そのようにはかないもののたとえにいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「安佐都由(アサツユ)に 裳(も)の裾ひづち 夕霧衣手(ころもで)濡れて」(出典万葉集(8C後)一五・三六九一)
    2. 「あさつゆは消えのこりてもありぬべし誰かこの世を頼みはつべき」(出典:伊勢物語(10C前)五〇)

ちょう‐ろテウ‥【朝露】

  1. 〘 名詞 〙 朝方おりた露。あさつゆ。また、朝の露は消えやすいところから、はかないものにもたとえていう。
    1. [初出の実例]「眈眈虎視、遊朝露之麓」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔史記‐商君伝〕

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普及版 字通 「朝露」の読み・字形・画数・意味

【朝露】ちよう(てう)ろ

朝つゆ。はかないものにたとえる。〔漢書武伝〕(李陵)因りて武に謂ひて曰く~人生露の如し、何ぞ久しく自らしむこと此(かく)の如くなる。~子武の字)ほ復た誰の爲にするや。

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