箸立伝説(読み)はしたてでんせつ

精選版 日本国語大辞典 「箸立伝説」の意味・読み・例文・類語

はしたて‐でんせつ【箸立伝説】

  1. 〘 名詞 〙 高僧貴人が弁当に使った箸を地に立てると、それが根づいて大木になり、神木になるという伝説弘法大師ほか西行太田道灌などが主人公とされる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の箸立伝説の言及

【箸】より

…葬式の枕飯にもはしを突き立てるため,ふだんはこの仏箸は忌まれているが,これは飯盛神事に斎串を用いたなごりと見られている。さらに,旅の高僧や貴人が使ったはしが生長して大木になったという〈箸立伝説〉は各地にあり,〈箸立松〉〈箸杉〉〈箸立峠〉などいずれも村境などの境界にかかわる話になっている。はしは斎串や神霊の依代ともされたが,日本では日常用いる道具は個人の魂の宿るものと見られ,生児の100日目の〈食初め〉を箸ぞろえ,箸立て,箸初めといって,新しく膳,椀,はしなど個人用の食器をそろえ,米粒一つを口に入れて儀礼的に食べさせる風習もある。…

※「箸立伝説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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