節々(読み)せつせつ

精選版 日本国語大辞典 「節々」の意味・読み・例文・類語

せつ‐せつ【節節・切切・折折】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多く、副詞的に用いる。「せっせつ」とも )
  2. おりおり。ときどき。ときたま。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「但しあの世も江戸のやうに、大雪でも節々(セツセツ)降って」(出典:歌舞伎・心謎解色糸(1810)四幕)
  3. 回数の多いさま。たびたび。しばしば。しきりに。しょっちゅう。
    1. [初出の実例]「此間切切鷹野へ被罷出候、事外鷹数寄にて候」(出典:上杉家文書‐享祿三年(1530)二月二六日・神余実綱書状)
    2. 「女中斗ござる所へ、あの好い器量で節々の見舞。何共猫に鰹節」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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