篠ヶ瀬村(読み)ささがせむら

日本歴史地名大系 「篠ヶ瀬村」の解説

篠ヶ瀬村
ささがせむら

[現在地名]浜松市篠ヶ瀬町

橋羽はしわ村の北に位置し、北東部を安間あんま川が流れる。笹ヶ瀬などとも記される。中世かば御厨のうち。関係史料に竹瀬と篠ヶ瀬がみえ、いずれも当地をさすものと考えられる。貞治元年(一三六二)から三年にかけて書写された現春野はるの大智だいち寺蔵の大般若経巻五三五の奥書に「遠江州竹瀬郷長福寺愚住比丘良悦書」とみえる。明徳二年(一三九一)頃の蒲御厨年貢公事銭注文写(東大寺文書)では竹瀬村として定麦四石八斗余・定豆一〇石一斗余、定役九貫九四九文。応永二九年(一四二二)閏一〇月一〇日の蒲御厨収納帳(同文書)には先納分帳に「二貫三百十三文交分九百七十文竹瀬」などとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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