旧長上郡・豊田郡地区
きゆうながのかみぐん・とよだぐんちく
浜松市の東部、ほぼ天竜川と馬込川の間の地域にあたる。近世に遠江国長上郡に属した地域が多く、同国豊田郡に属したのは北東部と天竜川河口部の一部であった。中世には河勾庄・蒲御厨・羽鳥庄などが成立していた。近世は傾向として天竜川に近い村々に幕府領や旗本領が多く、その西側一帯は浜松藩領として推移した。明治二二年(一八八九)の町村制施行により長上郡河輪村・五島村・芳川村・飯田村・蒲村・橋田村・天王村・市野村・有玉村・万斛村・笠井村および小野田村(一部は現浜北市)、豊田郡中ノ町村・豊西村の一四村が成立した。同二四年六月橋田村が和田村、万斛村が中郡村に改称。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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