篠川御所跡(読み)ささがわごしよあと

日本歴史地名大系 「篠川御所跡」の解説

篠川御所跡
ささがわごしよあと

[現在地名]郡山市安積町笹川

阿武隈川左岸の河岸段丘に所在。明徳元年(一三九〇)関東公方足利氏満の弟満秀、次いで氏満息満隆が当地に下向駐在したという。満隆が応永五年(一三九八)鎌倉に帰り、翌六年氏満に代わり関東管領となった満兼の弟満直が当地に下向した。同年いな(現須賀川市)に下向した稲村公方の満貞とともに、奥羽地方を支配した(福島県史)。満直は応永末頃から関東公方からの自立を志し幕府に接近、関東公方が永享一〇年(一四三八)幕府に背いた永享の乱では稲村公方は鎌倉方、満直は幕府方として戦った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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