篠瀬村(読み)しのせむら

日本歴史地名大系 「篠瀬村」の解説

篠瀬村
しのせむら

[現在地名]豊前市篠瀬

岩屋いわや村の西、岩岳いわたけ川上流域、求菩提くぼて山北東麓に位置し、狭隘な谷の平地の、求菩提山に向かう道沿いに集落が形成されていた。永享三年(一四三一)一〇月日の求菩提山領田地坪付(求菩提山文書/北九州市立歴史博物館研究紀要一)に「篠瀬村 四反」とみえる。当地には渡辺右京進義督を城主とする(日ノ瀬城)があったという(豊前市史)。江戸時代には小倉藩領。元和八年人畜改帳では御蔵納分で、家数二三・人数五二(うち惣庄屋一・百姓二・名子一四)、牛五・馬五。寛政七年(一七九五)の村々明細帳(友枝文書)によれば免三ツ二分、高一七五石余、反別田八町六反余・畠一町五反余、家数三七、うち本村一五・古屋敷ふるやしき八・戸府とぶ一四、人数一八八(うち庄屋一)、牛一七・馬四、薪馬札二・薪歩行札二・鉄砲札一・猪口酒札一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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