簓子塀(読み)ササラコベイ

デジタル大辞泉 「簓子塀」の意味・読み・例文・類語

ささらこ‐べい【×簓子塀】

細い角材で押さえた下見板を取り付けた塀。

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精選版 日本国語大辞典 「簓子塀」の意味・読み・例文・類語

ささらこ‐べい【簓子塀】

  1. 〘 名詞 〙 簓子下見(ささらこじたみ)をつけた塀。
    1. [初出の実例]「朽ちかけた簓子(ササラゴ)塀の外れに、青いペンキを塗った車庫の扉ができた」(出典:美しい星(1962)〈三島由紀夫〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の簓子塀の言及

【塀】より

… 日本建築における木造の塀としては,頂部に横木(笠木)を置いた笠木塀,板葺きや瓦葺きの屋根を造る屋根塀,防御のため特に高くした高塀などがあり,それぞれ柱間に板を張るもの,割竹や杉皮を張るもの,土壁とするものなどがある。板を張った塀のうち,貫(ぬき)の表と裏に交互に1枚ずつ竪板を張るものを大和塀,横板を羽重ねに張った下見板に簓子(ささらこ)を付けたものを簓子塀と呼ぶ。数寄屋建築などに用いる塀で,杉皮を縦に張って竹で押さえたものも大和塀と呼んでいる。…

※「簓子塀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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