簓子(読み)ササラコ

デジタル大辞泉 「簓子」の意味・読み・例文・類語

ささら‐こ【×簓子】

壁板などを張るときに、羽重はがさねにした下見板押縁おしぶちとして、縦に打ちつける細長い木材。裏側には下見板に合わせた刻みをつけ、板に密着するようにしてある。
1で簓竹とすり合わせて音を出すのに使う木の棒。長さ約30センチで、表面にのこぎりの歯形に刻みがつけてある。また、竹の棒の表面に多くの穴をあけたものもある。簓の子。

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関連語 名詞 実例 渡御

精選版 日本国語大辞典 「簓子」の意味・読み・例文・類語

ささら‐こ【簓子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 板を横に羽重(はがさね)にした下見板をおさえつける木。下見板に密着するように、後方に鋸(のこぎり)の歯のような刻み目が施してある。ささらぶち。
    1. 簓子<b>①</b>
      簓子
    2. [初出の実例]「簓子(ササラコ)簓縁 下見等云」(出典:紙上蜃気(1758))
  3. を摺(す)り合わせるための表面に鋸歯(きょし)状の刻み目が施してある棒。簓の子。
  4. を奏する人。
    1. [初出の実例]「渡御の先(さき)第一は鼻高なり。〈略〉其次、四天子とささら子なり」(出典:諸国風俗問状答(19C前)三河国吉田領風俗問状答)

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