(読み)ヤク

デジタル大辞泉 「籥」の意味・読み・例文・類語

やく【×籥】

中国古楽器の一。3または6孔の竹笛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「籥」の読み・字形・画数・意味


23画

[字音] ヤク
[字訓] ふえ・ふだ・かぎ・ふいご

[説文解字]

[字形] 形声
声符は龠(やく)。龠は三孔のある笛で、籥の初文。〔説文〕五上に、籥を「書竹笘(ちくせん)なり」とし、習字用の書写版とする。石板・黒板に類するもので、〔段注〕に「操(さうこ)」のにあたるものであるという。錠前の義は鑰(やく)の仮借籥(たくやく)はふいごう。鑰は開閉するものであるから、(ふくろ)を開閉して風を送るものを籥という。

[訓義]
1. ふえ。龠の繁文。
2. ふだ、てならいふだ。
3. 鑰と通じ、かぎ、錠前。
4. 籥は、ふいごう。

[古辞書の訓]
名義抄〕籥 コマブヱ 〔立〕籥 コマブヱ・カギ

[語系]
籥・鑰jikは同声。〔書、金〕「籥を(ひら)きて書を見る」の籥は、おそらく鑰の意であろう。金には鍵が施されていたのである。

[熟語]
籥口籥舞・籥舞
[下接語]
籥・羽籥・籥・管籥・笙籥・籥・秘籥・籟籥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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