米加自由貿易協定(読み)べいかじゆうぼうえききょうてい(その他表記)United States-Canada Free Trade Agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「米加自由貿易協定」の意味・わかりやすい解説

米加自由貿易協定
べいかじゆうぼうえききょうてい
United States-Canada Free Trade Agreement

アメリカ,カナダ間の貿易,投資の自由化および紛争処理手続きに関する協定。産業競争力の強化,雇用所得増進を目的に 1988年1月に調印され,89年1月に発効した。 10年以内に両国関税を撤廃し,サービス・金融・投資については内国待遇とし,紛争処理は2国間のパネルで行うこととするというのが主な内容である。協定成立の背景として,アメリカには日本やヨーロッパ連合 EU対策,自由貿易擁護者としての対外的なイメージの強化など,カナダには保護主義化するアメリカ市場へのアクセスの確保の意味があった。 94年1月,メキシコを加えて3国間で発効した北米自由貿易協定 NAFTAに吸収された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android