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北米自由貿易協定 ほくべいじゆうぼうえききょうていNorth American Free Trade Agreement; NAFTA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北米自由貿易協定
ほくべいじゆうぼうえききょうてい
North American Free Trade Agreement; NAFTA

アメリカ合衆国,カナダメキシコの 3ヵ国で一大自由貿易市場の形成を目指す協定。1994年1月発効。1991年2月,3国間で財,サービス,投資の流れに対する障害を徐々に撤廃し,知的財産権(知的所有権)の保護と公正で迅速な紛争処理機構を提供することを目的とした交渉を開始することを発表。同年6月にカナダのトロントで閣僚級交渉が開始され,1992年8月アメリカのワシントンでの第7回交渉で合意に達した。おもな内容は,(1) メキシコの輸入関税 65%を 5年以内に撤廃する,(2) 域内で関税免除となる自動車の現地調達率は,現行の 50%を 4年間据え置き,8年後には 62.5%とする,(3) メキシコは金融サービス市場を 20世紀末までに解放する,など。域内諸国の競争力を強化し,成長を加速するとともに域外諸国への波及効果が期待される一方,排他的な経済ブロック化の懸念も各国から表明された。(→自由貿易地域米加自由貿易協定米墨自由貿易協定

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知恵蔵の解説

北米自由貿易協定

1992年に北米地域の米国とカナダ、メキシコの3カ国が合意した自由貿易の協定。94年1月発足。人口約4億、国内総生産(GDP)の合計約14兆4000万ドルの市場を形成。米国はこれを母体として南北アメリカ全域に自由貿易地域を拡大する方針。とはいえメキシコでは、米国の企業や製品が大量に流入し農業など国内経済を圧迫している、との不満がある。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2007年)

北米自由貿易協定

米国、カナダ、メキシコの3カ国間で締結された自由貿易協定。1989年に発効した米加自由貿易協定(USA‐Canada Free Trade Agreement)に、94年にメキシコが参加して現行の形となった。EU統合の進展、東アジアの経済発展に脅威を感じたクリントン米政権がメキシコ加盟に対する国内の根強い反対を押し切って成立させた。一方、メキシコでは累積債務問題をとりあえず解消させたサリナス大統領(当時)が、対外開放政策によって成長軌道の定着を望んでいた。この協定をきっかけに米国からメキシコへの投資が伸び、またメキシコから米国、カナダへの輸出が伸びた。米国とメキシコの国境地帯に設けられた輸出保税加工区(マキラドーラ)にアジア諸国や米国企業の工場が集中していたが、2000年11月に保税制度は廃止された。なお、米国は00年10月にヨルダンと自由貿易協定を締結したのを始め、03年には6カ国目となるチリと合意、さらに04年5月に入って中米6カ国とCAFTA(中米自由貿易協定)を締結したが発効時期は未定。またメキシコは独自に00年7月、EUとの自由貿易協定を発効させた。

(石見徹 東京大学教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

ほくべい‐じゆうぼうえききょうてい〔‐ジイウボウエキケフテイ〕【北米自由貿易協定】

ナフタ(NAFTA)

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百科事典マイペディアの解説

北米自由貿易協定【ほくべいじゆうぼうえききょうてい】

North American Free Trade Agreement,略称NAFTA(ナフタ)。米国,カナダ,メキシコの3国で人口3億6000万人,GNP6兆5000万ドル,年間貿易量2250億ドルの一大自由貿易市場の形成を目標とするという協定。
→関連項目FTAカナダ関税同盟地域経済統合マキラドーラメキシコ(国)ラテン・アメリカリージョナリズム

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世界大百科事典 第2版の解説

ほくべいじゆうぼうえききょうてい【北米自由貿易協定 North American Free Trade Agreement】

1992年12月にアメリカ,カナダ,メキシコ3国間で調印され,各国での批准を経て,94年1月に発効した協定。略称NAFTA(ナフタ)。発効後10ないし15年以内に相互の関税を撤廃し,直接投資面での規制を大幅に引き下げることを目的としている。NAFTAは先進工業国と発展途上国がほぼ対等に参加する最初の自由貿易協定であると同時に,アメリカ議会の反対を抑えるために労働協定と環境協定が本協定に付随して結ばれたという点でも特殊である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北米自由貿易協定
ほくべいじゆうぼうえききょうてい

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