米津新田(読み)よねづしんでん

日本歴史地名大系 「米津新田」の解説

米津新田
よねづしんでん

[現在地名]徳島市川内町かわうちちよう 米津

平石ひらいし村の東に位置し、東は吉野川今切いまぎれ口を隔て長原ながはら(現松茂町)、南は富久とみひさ新田、北は加賀須野かがすの村。もとは寒川かんがわ新田とよばれた。天明四年(一七八四)袋屋作次郎が開発を徳島藩に願って今切川以南の原野の開発許可を受けたが、実際開拓には着手されず、その権利は伊沢亀三郎に譲渡され、程なくさらに唐園とうのその(現板野町)の関東売藍商である七代寒川道之丈(類吉)に譲られた。道之丈は寛政四年(一七九二)に改めて藩の開発許可を受け、開発を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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