日本歴史地名大系 「富久新田」の解説 富久新田とみひさしんでん 徳島県:徳島市旧板野郡地区富久新田[現在地名]徳島市川内町(かわうちちよう) 富久米津(よねづ)新田の南に位置し、東は吉野川今切(いまぎれ)口に面する。南は富吉(とみよし)新田、西は平石(ひらいし)村。もとは寛政四年(一七九二)に唐園(とうのその)村(現板野町)の七代寒川道之丈(類吉)が開発を始めた寒川(かんがわ)新田(のちの米津新田)に含まれていた。文化七年(一八一〇)竹瀬(たけのせ)村(現藍住町)の木内熊次郎が寒川新田南部三五町歩の開発を引継いだが、当地は低地で砂地のうえ、海側堤防の決壊や吉野川(現今切川)の氾濫をたびたび受け苦労した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報