粔籹・興(読み)おこし

精選版 日本国語大辞典 「粔籹・興」の意味・読み・例文・類語

おこし【粔籹・興】

〘名〙 「おこしごめ(粔籹米)」の略。
咄本狂歌咄(1672)五「饅頭餠飴(オコシ)なんどその中にも売めぐるに」
[語誌]中古から中世にかけては、「おこしごめ」が一般的であった。近世になって「おこし」と称されるようになり、広く各地で作られるようになる。特に、関西の「あわおこし」(「岩おこし」とも呼ばれた)や関東の浅草雷門の前で売り出された「雷おこし」は有名。

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