最新 地学事典 「粘土有機複合体」の解説
ねんどゆうきふくごうたい
粘土有機複合体
clayorganic complex
粘土鉱物の層間に各種有機物を吸着(インターカレート)した複合体で,3グループに大別できる。1)イオン複合体 交換性陽イオンを有機陽イオンで交換した複合体。有機溶媒に対して非膨潤型と膨潤型がある。2)分子複合体 有機分子を層間吸着した複合体。粘土鉱物と有機分子は水素結合,ファンデルワールス力などで結合。3)粘土有機誘導体 層間有機物とシリケート層表面が共有性の結合をもつ複合体。構造的な分類では,シリケート層に,有機物の分子軸が平行なα型と,角度をもつβ型がある。膨潤型複合体は塗料,印刷インキ,潤滑グリース,保護コロイド材などに用いられる。
執筆者:金丸 文一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

