精選版 日本国語大辞典 「粟蒔く」の意味・読み・例文・類語 あわ【粟】 蒔(ま)く ① 粟の種子(たね)をまく。粟は、三月から五月にかけて、また、秋粟は六月頃にまく。《 季語・夏 》[初出の実例]「粟(アハ)まく」(出典:俳諧・増山の井(1663)五月)「藪添に雀が粟も蒔にけり〈一茶〉」(出典:俳諧・随斎筆紀(1811‐27))② 寒い谷間で音楽を奏すると、暖かい風がたちまち吹いて、米や、粟が生じたという故事から、音楽の徳をいうのに用いる。[初出の実例]「山河にふかるる笛のあれば社(こそ)つつみの滝にあはもまくらめ」(出典:類従本重之集(1004頃)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例