精神一到、何事か成らざらん(読み)せいしんいっとう、なにごとかならざらん

故事成語を知る辞典 の解説

精神一到、何事か成らざらん

心を集中して何かに取り組むことの大切さを述べたことば。

[使用例] 高橋プランに、熊楠は大きな眼をかがやかせた。「いっちょ、やってみるか高橋くん!」「精神一到なにごとかならざらんじゃ」[神坂次郎*縛られた巨人|1987]

[由来] 「朱子語類―学二」の一節から。「陽気発する処、金石もた透る(力強い陽の気が生じると、固い金属や石でも突き破ってしまう)」と述べたあと、それと同じように、人間だって「精神一到、何事か成らざらん(精神を集中すれば、どんなことでもできないことはない)」と言い切っています。

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