糞鮒(読み)クソブナ

デジタル大辞泉 「糞鮒」の意味・読み・例文・類語

くそ‐ぶな【××鮒】

フナを卑しめていう語。
川隈かはくまの―めるいたき女奴めやっこ」〈・三八二八〉

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精選版 日本国語大辞典 「糞鮒」の意味・読み・例文・類語

くそ‐ぶな【糞鮒】

  1. 〘 名詞 〙 鮒を卑しめていう語。川の隅に集まった塵芥で汚れているところからとも、厠(かわや)汚物で汚れているところにいるからともいう。
    1. [初出の実例]「香塗れる塔にな寄りそ川隅(かはくま)の屎鮒(くそぶな)(は)める痛き女奴(めやつこ)」(出典万葉集(8C後)一六・三八二八)

糞鮒の補助注記

他に諸説がある。( イ )小鮒( ロ )魚「たなご(鱮)」の異名など。

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