精選版 日本国語大辞典 「塵芥」の意味・読み・例文・類語
ちり‐あくた【塵芥】
〘名〙
① ちりとあくた。ごみくず。
※平仮名古活字三巻本宝物集(1179頃)上「美しかりし緑の髪はちりあくたにむすぼふれ」
② ねうちのないこと。とるにたりないこと。また、そのものをたとえていう。
※平家(13C前)五「げにも始皇帝をほろぼすべくは、首をあたへんこと、塵あくたよりもなをやすし」
③ 俗世のけがれ。よごれ。また、けがれているさま。
※玉塵抄(1563)二一「ちりあくたなみだれた世間にはきげんようしてきよいざうたんをして大笑することにはありがたいぞ」
じん‐かい ヂン‥【塵芥】
〘名〙 (「じんがい」とも) ちりとあくた。ちりあくた。ごみ。また、取るに足りないもの、あるいは軽いものなどをたとえていう。
ごみ‐あくた【塵芥】
〘名〙 (「あくた」もごみの意で、同義の語を重ねて強めた語)
① =ごみ(塵)
※百姓伝記(1673‐81頃)六「ごみあくたの類は万物生出のこやしとなり」
② 転じて、値打がない物をたとえていう語。
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