糟塚塞跡(読み)かすづかのとりであと

日本歴史地名大系 「糟塚塞跡」の解説

糟塚塞跡
かすづかのとりであと

[現在地名]小坂井町小坂井 樫王

堀の内側は約三千平方メートル。堀の外側に土手をめぐらしてある。現在は曹洞宗大城山竜徳りゆうとく院の境内となっている。「三河国二葉松」に小坂井村砦として「号糟塚塞、今竜徳院境内也、小笠原新九郎長晟守焉」と記す。「武徳編年集成」永禄五年(一五六二)六月の項に「神君又吉田ノ城ヲ窺ヒ謀リ給ヒ、小坂井ニ砦ヲ築キ牛窪ノ城ヲ圧シ、為ニ兵ヲ籠ラル」とあり、同六年三月の項にも「神君宝飯郡小坂井牛窪ニ向テ砦ヲ築キ敵ヲ圧サヘ、且数回岡崎ヨリ巡視シ給フ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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