小坂井村(読み)こざかいむら

日本歴史地名大系 「小坂井村」の解説

小坂井村
こざかいむら

[現在地名]大川市坂井さかい

大坂井おおさかい村の東に位置し、東は蒲池かまち(現柳川市)中世大坂井村とともにさかい村とみえる。文禄四年(一五九五)の知行方目録にみえる「小坂村」は当村に比定され、高二一九石余。「寛文朱印留」に小坂井村とみえる。本高は二四三石余(元禄国絵図)。「在方諸覚書」によると古高三三〇石・役高二五二石。享和二年(一八〇二)の春免高帳では高二五二石。文化四年(一八〇七)の畝付帳では本田一三町九反余・開田二反余・居屋敷二反余。


小坂井村
こざかいむら

[現在地名]小坂井町小坂井

篠束しのづか村の西に位置する。東海道が伊奈いな宿しゆくから小坂井を経て下五井しもごい(現豊橋市)へと通じる。また平坂へいさか(現西尾市)へ至る平坂道の起点である。里道として平井ひらい日色野ひしきの(現豊橋市)を経て前芝まえしば(現豊橋市)に至る前芝道がある。

「小坂井町誌」所引の慶長一六年(一六一一)二月二六日付人馬駄賃についての定と、同年三月一一日付代官彦坂九兵衛の御伝馬の儀についての口上によれば、小坂井村境から宿村の高札場まで一〇〇間に問屋屋敷があったとあるが、確認はできない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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