糸乱記(読み)しらんき

改訂新版 世界大百科事典 「糸乱記」の意味・わかりやすい解説

糸乱記 (しらんき)

1685年(貞享2)糸割符の復活に際して,糸割符仲間の紛争が生じ,町人身分で堺町奉行や幕府の三奉行および老中に訴え,主張を通した,当時としては珍しい事件の記録。7巻。筆者は堺の町人高石屋通喬(長七郎,真句)で,江戸初期の堺の頭人で糸割符年寄をした高石屋宗岸の子孫。1719-20年(享保4-5)の執筆になる。今日原本は不明で,現存する写本相互に明確な類似点がない。近世の都市町人の幕府権力に対する抵抗の記録として注目される。《日本史料選書》所収。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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