紅花油(読み)べにばなゆ

百科事典マイペディア 「紅花油」の意味・わかりやすい解説

紅花油【べにばなゆ】

ベニバナ種子から採る油。おもな脂肪酸としてリノール酸50〜80%を含んでおり,これが血液中のコレステロールの量を減少させ,美容動脈硬化症予防効果があるとされる。一般にはサラダ油に配合して使用塗料にも用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の紅花油の言及

【食用油】より

…(8)トウモロコシ油 種子の胚芽から搾油するもので風味がよく,おもにサラダ油,マヨネーズに用いる。(9)サフラワー油 ベニバナ(紅花)油のことで,血中コレステロールの増加防止に有効とされ,サラダ油,てんぷら油に添加される。(10)ヒマワリ油 ヒマワリの種子からとるもので,くせがなく,サラダ油,てんぷら油,マーガリン,ショートニングに使われる。…

【ベニバナ(紅花)】より

…西南アジア原産のキク科の二年草(イラスト)。サフラワーともいう。古くから南ヨーロッパ~中近東,インド,中国で栽培された。日本へは推古天皇の時代(6世紀末から7世紀初め)に朝鮮半島を経て渡来したといわれる。花から紅をとるほか,薬用にも栽培された。古くはスエツムハナ(末摘花),クレノアイ(呉の藍)とも呼ばれ,〈末摘花〉は《源氏物語》の巻名にもなっている。最近では油料作物としてアメリカやオーストラリアでも栽培が多い。…

※「紅花油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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