紋鼈函館江差巡回紀行(読み)もんべつはこだてえさしじゆんかいきこう

日本歴史地名大系 「紋鼈函館江差巡回紀行」の解説

紋鼈函館江差巡回紀行(新居巡回紀行)
もんべつはこだてえさしじゆんかいきこう

新居敦二郎著(推定) 明治二〇年稿

原本 岩村家

解説 北海道庁属新居敦二郎が、道庁長官岩村通俊の道南地方巡視に随行して、明治二〇年八月一九日―九月二日の見聞を記録した。途中、函館で本道視察のため到着した司法大臣山田顕義を迎え、以後同道し江差から船便小樽へ、小樽から鉄道で札幌に帰着。短い旅行ながら顕官の巡視とあって、苫小牧の馬市、輪西屯田兵村、民業移管による紋鼈製糖会社の開業式、転換期の江差等の叙述は他に得がたい内容に富む。「新しい道史」一四・一五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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