紫式部集(読み)むらさきしきぶしゅう

世界大百科事典 第2版の解説

むらさきしきぶしゅう【紫式部集】

紫式部家集。少女時代から晩年ころまでの歌の自撰集。伝本は定家本系(代表は実践女子大本),古本系(代表は陽明文庫本)に分かれ,それぞれ歌数およそ120~130首,歌序を異にするが,校定本として岩波文庫《紫式部集》がある。厳選された家集で歌屑がなく,独詠が少なく贈答歌が多いのは,式部の生涯での知己,友人関係を重視したことが知られ,式部の人物,思想,歌風,生涯を知る貴重な資料である。【南波 浩】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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