デジタル大辞泉
「知己」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ち‐き【知己】
- 〘 名詞 〙
- ① 自分の気持や考えをよく知っている人。自分をよく理解してくれる人。
- [初出の実例]「知己難レ逢匪二今耳一、忘言罕レ遇従来然」(出典:懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉)
- 「一条左大臣感二彼知己之言一」(出典:江談抄(1111頃)二)
- [その他の文献]〔戦国策‐趙策・襄子〕
- ② 知り合って親しくなること。また、その人。知人。友人。しりあい。
- [初出の実例]「五十年の知己、是れ程の乱裏豈不問乎」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)四)
- [その他の文献]〔文明本節用集(室町中)〕
- 「笑語熙々として恰かも数年来の知己(チキ)たるが如し」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二二)
- ③ ( 形動 ) よく知ってなじみになること。また、そのさまやそのもの。
- [初出の実例]「浅草の十二軒か両国のならび茶屋あたりの知己(チキ)なる処(とこ)え腰をかけて」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
知己の補助注記
「色葉字類抄」「日葡辞書」などには「チコ」という形が掲げられており、中世までは呉音読みの「チコ」が優勢であった可能性がある。近世以後「チキ」が一般的になった。
ち‐こ【知己】
- 〘 名詞 〙 =ちき(知己)
- [初出の実例]「知己 朋友部 チコ」(出典:色葉字類抄(1177‐81))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「知己」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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